相手を信頼できないのは、相手のせい?自分のせい?~癒しのつぶやき
こんばんは、向坂です。
前回の記事「連絡をしてこない相手の気持ちは…」では、「大切に思っている相手との間では、どこかのタイミングで、お互いの信頼度に関するズレが生じてしまうもの」ということを書きました。
こうしたズレが生じた場合であっても、前回の記事で例示したパターンAの場合(=相手は貴女のことを信頼しているのに、貴女が相手のことを信頼できない場合)には、・・・相手から信頼されているという状態は、貴女にとって、とても価値のあるものであり、あとは、貴女が相手を信頼することができるようになりさえすれば、相手との関係は安定します。よって、こうした安定した関係を実現しようとして、ズレが生じた際に、ついつい、相手に対し、「私に信頼されるための条件(こうしてほしい、ああしてほしい)」を提示してしまいがちです。
このような場合に、相手が貴女から提示された「信頼されるための条件」を理解して快く受け入れてくれ、その結果、貴女が相手を信頼するようになれれば、一件落着となるのですが・・・実際には、「相手が無理して受け入れたために、途中で無理が利かなくなって、やがて関係が破綻してしまう」というバッドケースになってしまうことが多いものです。
このようなバッドケースにおいては、自分の条件を相手に受け入れさせた貴女が悪かったのか?それとも、無理して受け入れた相手が悪かったのか?
私は、どちらも悪くなかったと思います。
なぜなら、・・・「お互いに何をしたら信頼し合えるのか?」を理解し合うことは、とても大切なことなのですが・・・こうした相互理解は、歳を重ねるほど難しくなるものだからです。
そもそも、人が相手のことを信頼するようになるためには、次の(1)のような相手からの意思表示と(2)のような相手の具体的行動の両方が必要になります。
(1)「自分のことを思ってくれている」という相手からの意思表示
(2)この意思表示が真実であることを確認できるような、相手の自分に対する具体的行動(例えば、相手が、自分に対して、特別な時間や労力・お金などをかけてくれる行為)
若い時のような身軽な環境であれば、自身の時間や労力・お金などを特定の1人の人だけにかけることができるので、(1)の意思表示がなされれば、それに伴って(2)の具体的行動も無理なく自然になされます。
しかし、歳を取ってくると、仕事や家族等に時間や労力、お金などの消費を余儀なくされる環境になるため、自身の時間や労力、お金などを、特定の1人の人に対し、その人が満足するレベルでかけ続けることが難しくなります。この場合、その人は、「(1)の意思表示はなされたけれども、(2)の具体的行動については(1)の意思表示に見合ったレベルでなされていないから、信頼できない」のように受け取り、「私に対する思いの強さを、行動で証明してください」というような信頼のための条件を要求してしまいがちです。例えば、「既婚男性と不倫をしている女性が、その男性の奥さんに対して抱く嫉妬」は、この典型例ですね。
相手を信頼することができないのは、そもそも、相手の自分に対する(1)の意思表示、(2)の具体的行動のレベルが、 (1)>(2) (つまり、有言不実行の状態)となっているから。
ならば、 (1)≦(2) (つまり、不言実行の状態)となるように、相手の自分に対する(1)の意思表示のレベルを、(2)の具体的行動の可能レベルに合わせて下げればいいのか・・・
でも、「相手が具体的行動としてできる範囲内での意思表示」がなされただけでは、相手に対する特別な思いが湧かないので、その相手を信頼しようとは思いませんよね。不倫の例で言えば、・・・相手の既婚男性から「職場や家族にバレないように、週1回、アフターファイブに、2時間だけ会いましょう。22時までには帰宅します。」と言われても、この相手に対する特別な恋愛感情は全く湧いてきませんよね。
長々と書いてしまいましたが・・・
貴女が相手のことを信頼できないのは、相手のせいでも貴女のせいでもなく、お互いの環境がマッチしていないから・・・ただ、それだけなのです。
もし、その相手と違った時期に出会っていたなら、・・・貴女は、その相手のことを信頼できたのかもしれませんが、・・・それ以前に、貴女がその相手のことを求めなかったか(好きにはならなかった)かもしれません。
他方、大人の恋愛の場面では、お互いの環境がズレていても、お互いに変化をしてマッチさせてしまうような“運命的な出会い”もあります。
どのレベルの出会いで妥協するかは、まさに、「貴女次第」であると思います。
あ、・・・不倫の例を多用しましたが、不倫を奨励している訳ではありませんので、誤解の無いように。。。
では、今日はこの辺で。
明日も貴女らしい一日をお過ごしください。
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